米沢探見隊

米沢を見る。知る。探る。米沢再発見!イイネ!
「米沢の宝」といえるさまざまな地域資源を学生が探ります。実際に訪問して見て・聞いて・感じたことをご紹介。

最新号●2013年なつ号(2013.7.10発行) ※写真をクリックすると大きい画像が見れるよ!

番外編「ようこそ米沢へ!米沢のよさを知るバスツアー」
今回は番外編としまして、6/8(土)6/9(日)に、新入生を対象に行われた米沢の歴史や文化を体験し米沢の"良さ"を大いに感じたバスツアーをレポートします。
歴史:上杉の城下町・米沢。歴史あふれる上杉神社を見学。【写真1】
戦国時代の名将・上杉謙信を祀る上杉神社。季節を問わず、多くの観光客が訪れます。神社に隣接する稽照殿は大正12年に創設。米沢市出身文化勲章受章者の伊東忠太氏の設計によるものです。上杉謙信、直江兼続、上杉鷹山と米沢に縁のある人物の遺品を中心に武具、刀剣、絵画などを1000点以上もの文化財を収蔵展示しており、2009年NHK大河ドラマ天地人で話題となった「愛」の前立ての甲冑も間近に見る事が出来ます。


食:そば打ち体験で地元に根付く食文化を学ぶ【写真2】
米沢味のABC(Apple:舘山りんご/Beef:米沢牛/Carp:米沢鯉)にはじまり、米沢ラーメン、地酒、伝統野菜など多彩な食文化が根付く米沢。「米沢そば」もその一つです。米沢のそばは、米沢藩第9代藩主上杉鷹山の時代に、鷹山が藩の窮乏を救うために自給自足の態勢を築き、そばの栽培を推奨したと言われています。地元産のそば粉を使用して、歴史を感じながらのそば打ちを体験です。


伝統工芸:伝統工芸品お鷹ぽっぽの里で絵付け体験【写真3】
米沢の伝統工芸品、笹野一刀彫・お鷹ぽっぽ。米沢市の笹野地区に古くから伝わる民芸品です。"一刀彫"という名から分かる通り、サルキリという出刃包丁のような刃物一刀だけを使って、1本の木を削り出して作る工芸品です。代表的な鷹をかたどったお鷹ぽっぽは、薄く繊細に削り出された、何枚にも重なる羽と、黄色と黒で彩色された鷹の表情が勇壮な雰囲気を醸し出しています。


自然:自然豊かな温泉地、小野川温泉を散策【写真4】
夏は暑く、冬は寒さが厳しい米沢の自然環境ですが、一年を通して四季折々の雄大な自然景観が楽しめます。自然豊かな米沢には8つの温泉があり、米沢八湯として知られています。米沢の奥座敷である小野川温泉は、今から1200年前小野小町が父を探して東北に向かった途中で病に倒れ、この地の温泉に浸かって病を癒したところ美女に生まれ変わったという伝説があります。硫黄を含んだ温泉は美肌効果もあり、誰もが認める美人の湯です。


旅のご案内はアクセルリンク米沢が行いました!【写真5】
米沢市で毎年開催される「棒杭市(ぼっくいいち)」や「今に伝わる伝統市」の企画・運営を行う学生団体です。これまで開催したイベントや地域の方々と交流を図ってきた経験を元に、自分たちの視点で米沢をご案内しました。もっともっと米沢が好きになる事間違いなし! アクセルリンク米沢 http://accel-link-yonezawa.jimdo.com/


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バックナンバー●2013年はる号(2013.4.12発行) ※写真をクリックすると大きい画像が見れるよ!

第3回「幸林工芸」
昔から魔よけや厄除けとして縁起のいい木として親しまれている「槐(えんじゅ)」の木を用いて、ひとつひとつ手作業で天然の木目を生かした工芸品を製作している幸林工芸さんを訪問しました。
 ろくろで作り出される工芸作品
幸林工芸さんを訪問すると、工房内には所狭しと、作品が重なり合いながら並んでいます。作品はこけしや小槌などの置物から茶筒や茶碗、コーヒーカップなどの食器類までその数は数百点もあり、一目見ただけで圧巻です。工房では初代の佐藤幸吉さんと2代目の佐藤健一さんが作品づくりを行っています。ろくろを使って、木を回転させながら削り出す形で作られ、実際に作品を手に取って見せて頂くと木の年輪が美しく、自然のままの木目と微かな木の香りに温もりを感じました。

 最初から最後ますべて手作り
槐の木は木目が非常に美しく出る木材ではありますが、国産の木材の中でも硬くしっかりとしていて、加工が大変であるという特徴があります。幸林工芸さんでは、最初の原木の加工から最後の漆を塗る工程まですべての工程を幸吉さんと健一さんが行います。完成したひとつひとつの作品が細かく丁寧に作り上げられているのは、全て一から幸吉さんと健一さんの手仕事で行われているからこそできるものなんだと感じました。

 ものづくりの楽しみを地元にも発信
幸林工芸さんの作品や商品は主に県外の百貨店などで、実演販売され、県外のたくさんのお客様から広く親しまれています。実演販売ではお客様と接するなかで、オーダーメードの商品を作る事も多く、お客さまの要望に応じてさまざまな作品を制作するようになったということでした。そんな幸林工芸さんに今後の展開についてお聞きしたところ、「今までは県外に情報を発信していましたが、地元の人にもこんな工芸品があるんだよということを知ってもらいたいですね」という思いがありました。昨年からは一般の方向けにアクセサリー作り体験もはじめられたそうです。「ものづくりの楽しみはやってみないと分からないないところがあります。物を作る楽しさを、学生のみなさんにも一度は試してもらいたいなと思いますね」と最後に話してくださいました。

【INFO】
幸林工芸
米沢市福田町1-3-1 TEL/0238-23-5598  定休日/日曜
9:00~18:00 休/日
体験:槐の木目を生かした簡単なアクセサリー(ペンダント・ブローチ・キーホルダー)作りが体験できます。
料金:1500円~3000円 時間:30分程度 ※事前に予約が必要です。

バックナンバー●2013年ふゆ号(2013.1.15発行) ※写真をクリックすると大きい画像が見れるよ!

第2回「タスクフーズ鯉の宮坂・宮香本舗」
米沢味のABC(apple:舘山りんご/beef:米沢牛/carp:米沢鯉)のCとしても広く市民に知られている「米沢鯉」を―テーマに、鯉の養殖、加工販売をしている(株)タスクフーズ鯉の宮坂・宮香本舗さんを訪問しました。
 栄養豊富な米沢鯉
米沢牛、米沢ラーメン、地酒など多彩な米沢の食文化の一つに「米沢鯉」があります。主に甘煮(うまに)と言われる甘露煮に調理され、米沢では結婚式やお正月などお祝い事の席に欠くことのできない料理の一つになっています。年間約12万匹もの鯉を調理加工するのは、タスクフーズ鯉の宮坂・宮香本舗さん。創業163年、厳選された原材料を使用し、定番の「鯉の甘煮(うまに)」骨まで食べられる「鯉のことこと煮」などを様々な商品を手掛けています。商品を見ると、煮炊きする鯉料理は丸ごと輪切りにして加工するため、鯉の全てを無駄なく使用されていて、聞くと昔は食べる薬として重宝されていました。

 鯉がおいしく育つ米沢の豊富な資源
米沢で鯉が食べられるようになったのは、米沢藩第9代藩主上杉鷹山が動物性タンパク質の乏しい米沢に、相馬から稚鯉を取り寄せたのがはじまりといわれています。また、当時、鷹山が産業振興のために奨励していた絹織物生産の際に出るカイコの処理に困り、栄養豊富なカイコを鯉の餌にしたことから、鯉の養殖が盛んに行われるようになったともいわれています。そして何より最上川の上流に位置する米沢は水が豊富であったことが、鯉の養殖に適した環境だったのです。米沢の気候風土が、身が締まり脂がのった鯉を育てます。

 食文化の伝承
臭みを取るためには地下水で3週間飼い、さばく時も素早く処理しないとあっという間に鮮度が落ちてしまうことなどから、鯉は実に手間ひまかけて調理されます。それを考えると、鯉の特別感を出すためにもお正月やお祝い事の席に出されるのには意味があるのだなと思います。12月~2月は「寒鯉」と呼ばれ鯉の最も美味しい季節です。「いい年鯉(来い)・福よ鯉(来い)」という意味合いも込めて、お正月に食べられる鯉は一番おいしい鯉なんですね。タスクフーズさんの鯉商品は子どもから大人まで幅広い世代に安心して食べられるようにとハンバーグやコロッケなどにも加工されていて、「上杉の食文化である米沢鯉の味を守り、後世に伝えることが大事ですから」と話す宮坂社長が印象的でした。米沢の食文化に触れてみるのも大学生活のいい刺激になります。米沢の習慣に倣って、この機会に鯉をぜひ食べてみてほしいですね。

【INFO】
タスクフーズ 鯉の宮坂・宮香本舗
米沢市相生町7-130 TEL/0238-22-7188 営業/9:00~18:00
定休日/無休
http://www.koi-miyasaka.com/
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バックナンバー●2012年あき号(2012.10.13発行) ※写真をクリックすると大きい画像が見れるよ!

第1回「刺し子工房 創匠庵」
第1回目は、米沢に古くから伝わる伝統工芸"刺し子"を現代風にアレンジして今に伝える刺し子工房創匠庵の遠藤きよ子さんを訪問しました。
 蔵造りの工房に並ぶきれいな模様たち
米沢には「原方刺し子」ルビ(はらかた)と言われる伝統工芸の技術が今でも残っています。その伝統の「原方刺し子」に30年以上取り組み、伝統の刺し子の技術を今に伝承、紹介している遠藤さん。刺し子は単なる手芸ではなく、昔の人達の生活の知恵と愛情が生み出した手仕事です。工房に入ると、そこかしこに遠藤さんの刺し子の作品が飾られています。(写真1)

 原方衆の妻の想い
原方刺し子の始まりは、上杉鷹山公が米沢藩主となる以前にさかのぼります。財政難に窮していた米沢藩の下級武士たちは、城下町郊外に住み半士半農の貧しい生活を強いられていました。この武士たちは「原方衆」と呼ばれ、妻たちは保温性の低い麻布を少しでも暖かく、そして丈夫に長持ちさせるため、布をつなぎ重ね合わせて縫い合わせました。それが、原方刺し子です。(写真2)

 一本の針と糸、一枚の布で表現する
原方衆の妻たちが思いを表現した刺し子。遠藤さんは"花ぞうきん"から生まれた伝統の技術を進化させて"創作刺し子"を作り出しました。一刺し一刺していねいに縫い上げられる素朴で美しい作品は、遠藤さんの手から次世代の手へと伝えられています。「刺し子は、一本の糸と針、一枚の布で自分の思いを表現する事ができます。自分の思い通りに作品が出来た時はうれしいものですよ」と遠藤さんが話してくださいました。(写真3)

【INFO】
刺し子工房創匠庵
米沢市門東町1-1-1 TEL/0238-23-0509
休館日/火曜日
http://yonezawanet.jp/sasiko-ksa/
館内では作品の展示と刺し子教室をしております。
入館料250円/体験料600円(材料費)
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